ウィルブ メディカルスクエアについて

ウィルブ メディカルスクエアは4つの医療機関（内科・婦人科・耳鼻咽喉科・調剤薬局）を集めた低層の木造建築による賃貸型医療モール。JR博多駅に程近い地に高層住宅を建設せず、地域が求める社会的・環境的な要素・役割を果たすべく計画。
コロナ禍において予測できない未来に向かう中「尽くす」という言葉が想起され、医療機関の広場「ウィルブ メディカルスクエア」とした。
ウィルブシリーズの１つであるCLT工法5階建のウィルブ山王と同じ地域に、用途も工法も異なるが「人々の安全で快適な生活」を実現するためにシンプルで高品質な木造による建築とした。

建物の特徴

歴史の継承

この土地は比恵遺跡群に位置し、敷地内にも数千年前から人々が生活を営んでいた日本初期の環濠集落の跡がみられた。その後カボチャ畑を経て、昭和50年代にSRC造8階建の集合住宅が建設された。築40年を超え3度目のリニューアルを検討したが、耐震改修により居住スペースが減となり、住居の質の向上に限界を感じ、リブートした。

地域に寄り添う施設として

建替え以前からあるイチョウの木を保存し、一定規模の駐車場を確保しながらも効果的に緑を配置。駐車場は夜間開放することで地域の防犯対策に貢献。

建物で囲まれ落ち着きを持たせた広場にはロートアイアンで囲ったオリーブを中心に鳥目線から見る自然石の模様張りをデザインし、安心できる空間を提供しつつ、心地よく診療に向かえるような設えとした。

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