NEWS
木は鉄より強い?
CLTについて vol.2
「木は鉄より強い?」
日本では、古来からの伝統建築に見られるように、柱や板の「線材」としての利用が基本です。世界的に賞賛される日本の木造建築の技法によって、寺社や多層の塔などが永い年月を経て現存しています。
対してCLT工法は、木材を「面材」として従来のコンクリート部分に利用するものです。 分厚いCLTパネルが壁そのものとなって構造体を支えます。
木材、特にスギやアカマツは、鋼材、アルミニウム、コンクリートに比べて、比重あたりの引張強度や圧縮強度が高く、強い素材なのです。さらに耐震性においては「木の軽さ」というメリットを活かし、CLTパネル面全体で支える構造的に安定性の高い建築物が実現できるのです。
2015年に国産スギのCLTを使用して行われた実験では、5階建の構造体が「阪神・淡路大震災」を再現した揺れに対しても大きな損傷がなく、高い耐震性が実証されました。
WIL-BU山王は、このCLT工法を採用した福岡で初めての共同住宅です。
スギ2.7×6m CLTパネル
スギ2.7×6m CLTパネル
国立研究開発法人防災科学技術研究所での実大振動台実験
ロンドンStadthaus
2009年竣工9階建て分譲マンション
ロンドンStadthaus
2009年竣工9階建て分譲マンション
写真:日本CLT協会提供
CLTについて vol.3
「木は燃えない?」 につづく・・