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木は燃えない
CLTについて vol.3
「木は燃えない」
誰もが木造建築の弱点として心配するのが、「火事」です。
しかし、木材はコンクリートに比べて10倍以上、鉄と比べると400倍もの高い断熱性を持っています。木は「熱を伝えにくい」材料なのです。
厚さ9㎝のCLTと同じ断熱性を有するためには、コンクリートでは90cmの厚さが必要です。また、鉄は熱せられると短時間で温度が上がり変形します。
木材そのものは燃えやすい素材ですが、CLTのような厚い板は火災時に炭化しながらゆっくり燃えることが確認されています。比較的燃え進みが速いスギでも毎分1mm程度であり1時間の火災を想定しても6cm程度しか燃え進みません。
CLTは熱に強く、中まで燃えるのに時間がかかるため、短時間で建物が倒壊することはないのです。
WIL-BU山王は、このCLT工法を採用した福岡で初めての共同住宅です。
実験では下面の火がついている面は1200℃に達していますがCLTの上側の温度は20℃です。建物を燃やしたところ、1時間後に間仕切り壁を設けた防火戸が燃えるまでに火災中の室温は1000℃を超えましたが隣りの部屋は18℃と温度変化はありませんでした。 ※写真Andrea Bernascon

オーストリア ウィーンのショッピングモール
写真提供:日本CLT協会


CLTについて vol.4
「木は優しい」 につづく・・